​NEWS

◇「日本映画navi 2019 vol.82」/産経新聞出版に掲載されました![2019/7/1]

◇2019/7/27(土)~下北沢トリウッド様で2週間限定劇場公開[2019/7/1]

◇前売券の販売開始[2019/7/7]

◇映画ナタリーに記事が掲載されました![2019/7/15]

◇ドキュメンタリーカルチャーマガジンneoneoにレビュー掲載されました![2019/8/2]

◇産経新聞社朝刊に記事掲載されました![2019/8/5]

◇2019/8/24(土)~9/1(日)下北沢トリウッド様延長ご上映[2019/8/9]

 

​STORY

小学6年生になった男の子の光は、自身の受け口を悩み抜きマスクをつけて学校へ行くようになった。

両親は、その矯正のため、光と歯科を訪ねるものの、診察で、顎の矯正には18歳頃になってから手術が必要と知らされる。

人とちがうって、どういうこと? 教室に馴染めない光の苦悩は続く。

 
 

INTRODUCTION

 本作の主人公・光は「受け口」という自分の顔の特徴にコンプレックスを感じ、教室にうまく馴染めない。彼はクラスメイトにからかわれ、「いじめ」の標的となる瞬間さえもある。また2005年4月の発達障害者支援法の施行前、「発達障害」の周知がない時代が本作の背景となっており、光は隠れた発達障害をも抱えている。


 本作では「いじめ」という普遍的かつ社会的テーマを根底に、「受け口」という容姿のコンプレックスの問題を通して、子どもの純粋さと同時に残酷な側面、そして、いじめの標的となる当事者の個別の事情を、実話に基づいて、生々しく描く。周りの人との違いを理解すること、それぞれに正義があり、それぞれに欠点があることを伝える作品である。


 映画は、主演の山本楽と千野羽舞、ほか出演者達の真に迫った熱演が観客に大きな衝撃を与え、撮影から4年を経てカナザワ映画祭2017とTAMA NEW WAVEといった、数多くの映画祭で受賞。翌年に、福井駅前短編映画祭2018では、グランプリを受賞する。特に、主演の山本楽が、2013年の小学4年の時に「受け口」の主人公を演じ、悩みを抱える当事者の内面を全身で表現し切った点も見どころである。

*受賞歴*

福井駅前短編映画祭2018 グランプリ[フェニックス大賞]
カナザワ映画祭2017「期待の新人監督」特別賞
第18回TAMA NEW WAVEコンペティション特別賞
第2回池袋みらい国際映画祭地域審査員賞
福岡インディペンデント映画祭2018優秀賞
第3回ところざわ学生映画祭グランプリと観客賞
 

​CAST

山本楽 千野羽舞 古山憲太郎 河野知美 三坂知絵子 市原叶晤 大塚巧 拓羊 服部ひとみ 坂下麻里子

 

​STAFF

監督・脚本・編集:岡倉光輝
助監督:太田恭平
撮影・照明:西村洋介・前田大和

殺陣指南:仁尾岳士
プロデューサー:錦山理沙

​制作補佐:山口夏志郎・岩堀直輝

美術・メイク:山田笑子

録音:二宮崇・坂上拓也

衣装:吉澤志保
劇伴:Reimer Hilmar Eising・Pachi (Tapioca Hum)・Tobias Wilden
宣伝美術:椙元勇季

​配給宣伝:©「アマノジャク・思春期」製作委員会

 

COMMENT

子どもの頃の身体的コンプレックスを映画で表現するのは意外と難しい。 そこへ岡倉光輝監督は果敢に挑戦して、見事にある達成を見せている。得体の知れない苛立ち、世界に対する不安、よくわからないけどしてしまう変な行動……あぁ、自分もそうだったなぁと思わせてくれる。なによりも主人公の男の子が素晴らしい。ふらふらとした身体性、歩き方、目つき。演出の力だと思う。

入江悠 映画監督 / 『SRサイタマノラッパー』『22年目の告白 -私が殺人犯です-』

監督の苦悩が活かされた作品と見ました。鬼気迫るものを感じました。

押切蓮介 漫画家 / 『でろでろ』『ハイスコアガール』

 

鮮烈な印象です。原石が徐々に磨かれ、キラキラした宝石のような作品となりましたね。壊れやすく、傷つきやすい人間の心を正面から見据え、映像に昇華させる並々ならぬ力を備えた新しい表現者の登場ですね。

野中章弘 ジャーナリスト / 『沈黙と微笑 タイ・カンボジア国境から』『ビデオジャーナリズム入門 8ミリビデオがメディアをかえる』

純粋無垢な子どもにとって「人と違うこと」は最大のコンプレックスとなる。また、成長段階では自分の思いを言語化することも、かなりのエネルギーを要するため、その苦しみが問題行動を引き起こし、さらに傷口が広がってしまう。

姫野桂 文筆家 /『発達障害グレーゾーン』『私たちは生きづらさを抱えている 発達障害じゃない人に伝えたい当事者の本音』

 

開巻間もなく、主人公の状況が提示された後は、ひりつくような“30分”が訪れる。途中、登場人物のセリフのように、「何言ってんだか、聞き取れねぇ~や」という気持ちに襲われる瞬間もある。しかし気付くと岡倉光輝監督の、これを描かなければ前には進めないという確固たる意志に、いつしかヤラれてしまっている。心して観よ! そういう“30分”なのだ!!

松崎まこと 放送作家・映画活動家

 

子供達が主人公の映画はどうも嘘くさい作品が多いと思うのだが、本作はびっくりするくらいリアルな子供の世界を描いている。子供の純粋さや残酷さが凄くよく描かれていて驚いた。是非多くの人に見てもらいたい作品です!

野火明 映画監督 / 『シークレット ワルツ』『蟻が空を飛ぶ日

 

彼らは出ていったのだろうか、それとも戻りくるしかなかっただろうか。差別や抑圧、無知と偏見、そして装った無関心、あらゆる息苦しさが渦巻く“日常”へ。残酷なのは人と“違う”ことそのものではない。そこから言葉を奪うことだった。

安田菜津紀 フォトジャーナリスト / 『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-

 

受け口がコンプレックスの小学生男子の姿を描く30分の短編作品。子供のいじめ描写が嫌にリアルで、観てて胃がキリキリした……。テーマにどこまでも真摯に向き合っており、鑑賞後にズンと残る重さがある。凄かったです。

人間食べ食べカエル 人喰いツイッタラー

 

子供の頃、誰しも一度は『世界なんか壊れてしまえ』と思ったことがあったろう。本作は、ある事情からそのような境遇に陥った少年の姿を描いている。監督はまるで少年になりきったかのようにリアルにその心情に寄り添い、安っぽいドラマに見る同情や教条主義を徹底的に拒絶した。故に小さな躯に押し込められた獰猛な精神が私を感動させる。徹頭徹尾、彼は正しい。世界を破壊する権利が彼にはある。

平山夢明 作家 / 『DINER』『恐怖の構造』​

 

「清く正しい被害者」の物語でもなく、「同情できないシリアルキラー」の物語でもない、血も涙もある、言葉の本当の意味での「等身大」こそが、実は現実にも表現の世界にも居場所がないとしたら、本作の存在は、まさに快挙である。

切通理作 映画監督・文筆家 / 『青春夜話 Amazing Place』『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』

実は僕、本当にノミネート作品を選ぶときに見て、もう見た瞬間、グランプリこれしかないなと。まだちょっと見てない作品もあったんだけれども、それぐらいインパクトをすごく受けまして。見てても、ほんとに涙が止まらなかったんですけれども。
色んなことに生きづらさを感じて、辛い思いをしてる子たちもたくさん居ると思うんですが、そういう子たちを描く上で、上手く行ってる作品ってなかなか無い、と思ってまして。
っていうのは、やっぱり弱者と強者がいたりとか、悪い奴、良い奴って、どうしても分けないことには人の心に届かないと思って作られてる作品も多いんですが、「アマノジャク・思春期」に出てくる子たちは、みんな、それぞれの正義を持って、いじめる側もいじめられる側も、みんな正義があり、で、みんな、どこか欠点があって、その欠点と自分自身が戦いながら生きてるというところが、こんなにうまく描かれてる作品は、ほんとに初めて観ました。
あと、芝居が、素晴らしかったです。もう僕の中では、非の打ち所のない作品だと思う。ラストにしても、そうです。ラストは色んな捉え方があると思います。僕なりの捉え方もありました。でも、それだけ、捉え方がたくさんあるのは、この作品が力作である証拠だと僕、思います。

もうこの作品しかありませんでした。本当におめでとうございます。

津田寛治 俳優・福井駅前短編映画祭審査委員長

僕も生後5ヶ月のときに右掌に大ヤケドをして、指の間がつながって棒みたいになっていたので、小 1〜2 年ではイジメられて苦しみました。でも小 3 からは、ヤクザの子たちと女の子たちとつながる(何か事があればヤクザの子や女子の側に立つ)ことで、一挙に挽回しました。

「愛と正しさのために法を破る」という実践知と結合した僕の信念は、そこから生まれました。法の視座を(ズルしながら)生きる者もいれば、法外の視座を生きるしかない者(磯部)もいる。そして両方をつなぐ多視座を生きる者(峰岸)もいる。この信念が、ヤクザにケツモチしてもらいながら、援交や色街をフィールドリサーチする僕の研究につながりました。

「磯部、そこからが始まりだぞ!」と応援しながら、拝見しました。途中、ドブ川に落とされたり、階段から落とされたりしたことを思い出して、ちょっとつらかったです。それでも、女子の中には、男子を批判してくれる子もいたので、男子と女子が争うときは、女子の味方をすることにしたのです。それはいい思い出につながりました。

小学校のときの経験が僕の生き方を決めたんだなと、この映画をみてつくづく思いました。

宮台真司 社会学者・映画批評家

​(敬称略・順不同)

 

EVENT

ネオ書房シアター第三弾

映画「アマノジャク・思春期」

◇場所 :阿佐ヶ谷ネオ書房

ご住所:166-0001 東京都杉並区阿佐谷北1丁目27−5

◇上映日:2019128日(日)

◇開始時間:14:00(上映後トーク)

◇ご料金:1,000

◇ご予約:kirira@nifty.com

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